メッセージ 2 | ||||
肉と霊 | ||||
聖書:ローマ6:6.7:17-20, 24-25.8:2-13 | ||||
一. | わたしたちの霊の中の命の霊の法則によって生きるためには,肉が何であるかを見なければなりません――参照, ローマ8:6, 13: | |||
A. | 肉は,腐敗し,汚れ,変質した体です: | |||
1. | 人の体は本来は純粋でしたが,人の堕落によって,サタンは自分自身を人の中に注入し,人の体は肉になりました――創3:6.ローマ7:18前半。 | |||
2. | わたしたちの体は「罪の体」(6:6),また「この死の体」(7:24)です。罪の体は神に対して罪を犯すことで,とても活発で力に満ちています。この死の体は神を喜ばせることで,弱く無能です(18節)。 | |||
3. | わたしたちがまだ生きている限り,わたしたちの贖いの日まで,罪と死の体は常にわたしたちと共にあります――参照, 8:23。 | |||
4. | 「肉」という言葉はまた,わたしたちの堕落した全存在を指しています。人は完全に肉です。なぜなら,堕落した人は今日,堕落した肉の管轄の下にあるからです――3:20.創6:3前半。 | |||
5. | 肉は罪,死,サタンの「集合場所」です。肉は絶望的な状態であり,決して改善されることはできません――ローマ7:17-18, 21.参照, ヨハネ17:15: | |||
a. | 肉は神に敵対します。 | |||
b. | 肉は神の律法に服従しません。 | |||
c. | 肉は神の律法に服従することができません――ローマ8:7。 | |||
d. | 肉は決して神を喜ばせることができません――8節。 | |||
B. | 罪はわたしたちの肉の中のサタンそのものです: | |||
1. | 罪はわたしたちを欺き,殺し(7:11),わたしたちを支配し,すなわち,わたしたちの上に主権を持ち(6:12, 14),わたしたちの意志に反して事を行なわせることができます(7:17, 20)。このすべての活動は,罪が生きたパースンであることを見せています。 | |||
2. | 罪は,邪悪な者であるサタンの邪悪な性質です。サタンはアダムの堕落を通して,自分自身を人の中に注入し,今や罪の性質となって,堕落した人の中に住み,行動し,働いています――参照, マタイ16:22-23。 | |||
3. | ガラテヤ第2章20節でパウロは言いました,「生きているのはもはやわたしではありません.キリストがわたしの中に生きておられるのです」。ローマ第7章17節で彼は言いました,「もはやわたしではなく,わたしの中に住んでいる罪です」。これは,罪がわたしたちの内側でもう一人のパースンであることを見せています。 | |||
4. | わたしたちの肉の中には善なるものが住んでいません。なぜなら,肉は罪としてのサタンによって,完全に所有され,占有されているからです――18節前半。 | |||
二. | 神はご自身のエコノミーのために,彼の知恵と主権ある案配の中で,わたしたちの罪深い,醜い肉を用いて,わたしたちを強いて霊に向けさせ,わたしたちが命の霊の法則によって生き,その霊をさらに得るようにします――8:2: | |||
A. | わたしたちは霊の中にいるか,それとも肉の中にいるかです。わたしたちがいるべき第三の場所はありません――4-13節。 | |||
B. | 法理的に言えば,サタンもわたしたちの肉も,一度で永遠に十字架上で罪定めされました(8:3.ヨハネ3:14.ヘブル2:14.IIコリント5:21)。しかし神は肉をとどまらせて,わたしたちを助け,強いて霊の中のキリストに向かわせ,もはや肉に信頼しないようにさせます(ピリピ3:3): | |||
1. | 罪深く,醜い肉によって与えられる助けがなければ,わたしたちは真剣になって主を得ようとせず,主に内側に造り込んでいただこうとしないでしょう。 | |||
2. | わたしたちの目標は聖,霊的であること,勝利であるかもしれませんが,神の目標はご自身をわたしたちの中に造り込むことです。しばしば,わたしたちは困難な状況にある時,さらに主に開き,さらに進んで主に向こうとし,さらに進んで主にご自身を内側に造り込んでいただこうとします――ローマ8:28-29。 | |||
3. | わたしたちの困難,欠点,失敗,失望は,わたしたちを強いて,肉には望みがないことを認識させます。肉が役立つのは,ただわたしたちを霊の中のキリストに向かわせることであって,真剣に霊の中に入らせ,目を覚まして霊の中にとどまるようにさせます――マタイ26:41.エペソ6:17-18。 | |||
4. | 主はわたしたちが勝利を得ているかどうかに注意するのではありません。主はただ一つの事,すなわち,わたしたちがその霊としてのキリストを得ることに注意します――ピリピ3:8.IIコリント3:18。 | |||
三. | 今日わたしたちは一つの事,すなわち,霊にしたがって歩くことに注意を払う必要があります――ローマ8:4: | |||
A. | わたしたちの肉は複合のものであり,罪,死,サタンと複合されています。わたしたちの霊も複合のものであり,キリスト,その霊,恵みと複合されています――IIテモテ4:22.ローマ8:16.ガラテヤ6:18。 | |||
B. | 神は,わたしたちがこのすばらしい複合の霊にしたがって歩く(霊にしたがって存在し,生活し,すべてのことを言い,行なう)ことを願っています――ローマ8:4.ピリピ1:19.Iコリント6:17.参照, 出30:23-25。 | |||
C. | 霊にしたがって歩く人だけが,地方召会を建造するための正常な肢体になることができます。もしそのような歩みがないなら,わたしたちは遅かれ早かれ自分がいる地方召会の問題となるでしょう――ガラテヤ5:16-26。 | |||
D. | 神はご自身の目的のために人の霊を守りました――ゼカリヤ12:1.創2:7.箴20:27: | |||
1. | わたしたちの霊は今日,真のベテル,神の家であり,天の門でもあります。わたしたちは霊に戻る時,第三の天にいます――エペソ2:22.創28:12, 17, 19。 | |||
2. | わたしたちは霊の中にいる時,至聖所にいて恵みの御座に触れ,キリストによって維持されて地上で天の生活をします――ヘブル10:22前半.4:16。 | |||
3. | 霊の中でわたしたちはこの世に打ち勝つことができ,悪しき者はわたしたちに触れることはできません。サタンに打ち勝つ唯一の道は,わたしたちの再生された霊という高い所にとどまることです――Iヨハネ5:4, 18.ヨハネ3:6.14:30。 | |||
4. | わたしたちの霊はいと高き方の秘密の場所であり,そこにおいてわたしたちは命としてのキリストを享受し,命において成長し,からだの実際を経験します――詩91:1.マタイ6:6。 | |||
5. | 命を与える霊であるキリストが,ご自身を命としてわたしたちの霊の中に分与するので,わたしたちの霊は命です(ギリシャ語は「ゾーエ(zoe)」)――ローマ8:10。 | |||
6. | わたしたちの霊は一の場所です。わたしたちは霊の中で神を礼拝してはじめて,一であることができます。わたしたちの霊は,今日のエルサレムです――ヨハネ4:23-24.詩第133篇。 | |||
7. | 天的な霊の食物であるキリストは,わたしたちの霊の中にいます。わたしたちは彼を食べて,彼の中へと成長し込み,彼のからだを建造する必要があります――ヨハネ6:57, 63。 |